2013年3月31日日曜日

殊能センセー、やすらかに

「ミステリ作家、殊能将之氏が亡くなられた…」

きのう3月30日の午後、
2chの殊能スレが異様に伸びているので何事かと思って見てみると
この話題の真偽で紛糾していました。
氏の親友であるeleking氏のツイートもあるという。
もちろん、私もフォローしているので、あわててtwitterで確認。

たしかに
「亡くなったそうです。僕はそう聞いています。」と。
間違いないじゃないですか。
叙述トリックとかエイプリルフールとかじゃないんだよ。

センセー、悲しすぎます。
これが最後のツイートなんて…

センセー、大ファンでした。
「黒い仏」や「キマイラの新しい城」のような
渾身のバカミスをもう書いてくださらないのですか。


1999年のメフィスト賞受賞デビュー作「ハサミ男」は
なぜかミュージックマガジンで知りました。作者はXTCファンらしいと。
XTCには ”Scissor Man” という曲があるんですもの。
XTC大ファンの私はすぐ買いに走り、
こんなに私好みの作品があるなんて奇跡!と思ったんです。
自殺癖のある主人公とその主人公の中に存在する医師。
こんなサイコ設定でありながら、ちゃんとした本格ミステリ。
いろいろ散りばめられた蘊蓄。

しかもSF者の間では有名な伝説の人だというではありませんかw

その後発表された作品もすべて、素晴らしく面白いものでした。
ハズレなし!
しかも作品ごとに趣向を、スタイルを変える凝りよう。
名探偵石動戯作と助手アントニオのコンビの作品がもっと読みたかった。
アントニオだけのサイキックノベルでもいいから読みたかったわ。
(書き飛ばす気があればいくらでも書けたでしょうに)

mercy snow official homepage に綴られた膨大な日記や
読書メモも毎日読まずにいられない面白さだったのに。
Twitterばかりになって、日記は放置になり、閉鎖されて。
入院された頃から、新作もホントは期待してなくて
「オイッス!」で一日を始めて
ダジャレをツイートしてくれれば、それでよかったのよ、センセー

センセーのもとには恵みの雪(mercy snow)が降り積もっていますよね。
静かにお眠りください、センセー

やすらかにお休みください、殊能将之先生。


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